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洋服と環境  with  EARTH BANK GALLERY

広告制作後に廃棄してしまう物資を有効活用するプロジェクトとして立ち上がった『EARTH BANK GALLERY』。12月には2021年の間に集まった雑貨や衣料品の中からリユースできるものを仕分けして、提携先であるNPO法人『フードバンク岩手』さんへ送付しました。中でも多かったのが、衣類。今回は、洋服と環境の関係について考えてみます。

EARTH BANK GALLERY クリエイティブロスの活用2021
手放した その先の未来を考える - 洋服一枚にかかる環境負荷とは - 
STORY : 004

今回お送りした物資の総数は段ボール箱でおよそ20箱。

集まった物資の内訳は衣料品が多く、アウター、トップス、ズボンなど、ジャンルに分けて箱詰め、送付しました。

そもそもこうして集まった物資も、リユース先がなければ、ただ廃棄されるだけでした。

廃棄されれば、焼却されたり、埋め立てられたりして処分され、環境にも負荷がある事が想像されます。

さらに、洋服の中にも、様々な素材 - 例えば、表地のコットンに裏地のポリエステル、プラスチックのボタンや金属のファスナーなど - が使用されており、1着ずつの中での使用は小さくても、積み重なれば大きなインパクトとなります。

EARTH BANK GLLERYの活動でも多く集まる「衣類」。

​ファッション業界でも、服の生産や利用における環境への負荷の改善に、注目が集まっています。

​環境省によると、日本の家庭で廃棄される服は、年間約48万トン、1日あたり大型トラック130台分

​の服が、焼却・埋め立てされており、廃棄料の削減を促す、“ サスティナブルファッション ” の考え方が

推奨されています。 

▲環境省が公表した『SUSTAINABLE FASHION』レポート(2020年度)より。

衣料品の廃棄量を削減し、リユースやリサイクルなど再利用することが求められています。

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創造の力を、循環の力へ。クリエイティブロスの有効活用。

送付した衣類は、NPO法人、社会福祉協議会を通じて、

ご家庭の特徴に合わせた物が選ばれ、届けられます。

その数 およそ180着ほど。今回の寄付だけで、約10人分の一年間の洋服代がまかなえる量です。

※  購入枚数約18枚 / 一人あたり年間平均 計算

▲ 送付した衣類の一部。ジャケットや​Tシャツ、ワンピースなど。

たかが一枚、と思うなかれ。その洋服にかかる環境負荷とは。

なんとなく、自分事に考えられていなかった洋服の問題。

環境庁のレポートで、環境負荷を洋服一枚あたりに換算した数字をみると、

かなりインパクトがあります。

原材料調達から、店頭に届くまでにCO2排出量は25.5kg。

500mlのペットボトル255本が製造できるほどの排出量に相当します。

水の消費量は2,300mlで、浴槽11杯分に相当します。

 

たった一枚の洋服が市場に届くまでにこれだけの負荷がかかっている事実。

それに加えて、これだけのエネルギーを消費して作られた服を、あまり活用しないまま廃棄した場合、そのほとんどは埋め立てか焼却されることになり、さらなる環境負荷がかかります。

一枚の洋服にかかる環境負荷について具体的な数字が結びついてくると、

クローゼットの中身はまったく違った見え方になってきます。

捨てた先は、どんな方法で処分されているのか。

その方法にはどれくらいの環境負荷がかっているのか。

 

捨てる予定だった洋服を、もう一年長く着用すれば、日本全体で約4万トンの廃棄削減にも繋がります。

クリエイティブ業界においても、制作業界全般でクリエイティブロスの有効活用に取り組めれば、捨てられ、環境に負荷を与えていた状況から、人々の未来や笑顔への貢献に変える事ができるはずです。

​クリエイティブロスを、有効活用へ。創造の力を、循環の力へ。挑戦は続きます。

▲環境省が『SUSTAINABLE FASHION』レポート(2020年度)より。

https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/

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writhing : KAZUMORI YUKO / 計盛 祐子

1日に大型トラック130台分の衣類が廃棄されている現実。

自分のクローゼットに置き換えてイメージしてみると、その中のどのくらいが、有効活用できているでしょうか。

不要になった洋服を手放す時に、リユースやリサイクルされるのは、全体の約34%。

焼却や埋め立てなど、廃棄されるのは、約68%と半数以上を占めています。

一方、フリマアプリを活用すれば、古着として再販売することは、昔に比べて簡単になっています。

他にもファッションブランドの店舗に資源としてリサイクルできる回収ボックスを目にする機会も増えてきました。

 

「手放す=捨てる」以外の選択肢がひろがっているのに、ついつい可燃ごみとして廃棄してしまうのはなぜでしょうか。

 

そこには、「リユースやリサイクルはなんだか面倒」だと思ってしまう事や、「たかが服一枚を捨てても大した影響はない」と考えてしまう事が大きな理由になっているようです。

自分のクローゼットに置き換えて考えてみる

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▲環境省が『SUSTAINABLE FASHION』レポート(2020年度)より。

https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/

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