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writhing : KAZUMORI YUKO / 計盛 祐子

様々なエピソードをお聞きするうちに、車はあっという間に目的地であるセカンドハーベストへ到着しました。「これから食材、受け取ってきますね!」というお二人の弾んだお声を聴いていると、週末に開催されるフードパントリーの活気ある雰囲気が思い浮かびます。

 

柿沢「大人の犠牲になっている子どもがいるとしたら、“みなパン”が少しでも笑顔を取り戻せるような場所でありたいと思っています」

 

石渡「もし少しでも関心を持ってくださったなら、私たちのフードパントリーでもいいですし、他の地域でもたくさんの活動をされている団体があります。ぜひ興味を持って何か少しでも参加してみる、というアクションをしてもらいたいです」


 

立ち上げから一年、“ありがとう”とお互いが思い合える場所づくりに奔走した柿沢さん、石渡さん。お二人のお話を聞いていると、今すぐ自分にもできる事があるんじゃないかな、とどこかワクワクするような気持ちになります。参加しやすいアイデアや工夫、そしてお互いへの気遣いがつまった“みなパン”にこれからも注目です。

みなパンには掲げているミッションがあります。それは「フードレスキュー」という言葉。廃棄されてしまう食品を、食べることで救ってくれる人を「フードレンジャー」と位置づけ、パントリーの利用者も運営側も互いに「ありがとう」と思い合える関係性を築いています。

そういったミッションの掲げ方が「参加しやすく、続けやすい」雰囲気をつくりあげているように思います。

 

また活動を支えるボランティアも、誰でも参加できるように活動内容を「開封する、つめる、わける」と作業を細かく分けられています。そうする事で短い時間だけでも参加したり、自分の得意な作業だけ手伝うこともできます。

 

「なにかやってみたい」という漠然とした気持ちを後押し、それを継続できる仕組みをつくることで、“みなパン”がボランティア活動の入り口にもなっています。

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“フードレスキュー”というミッションに

共に立ち向かう

“みなパン”では 毎月2回のパントリーの中で、商品を交換しあう「フリマ」の日を設定したり、好きな食品を詰められる「宝箱」の日もあります。

 

他にも、ハロウィンやクリスマスには、運営スタッフがお小遣いを出し合って季節のお菓子を用意するなど、子どもたちが”みなパン”の場を楽しんでもらえる工夫が散りばめられています。

それは、単純に食品を提供するだけではなく、会話のきっかけやコミュニケーションの場であってほしいという柿沢さんと石渡さんの思いがあります。

 

柿沢「主にひとり親世帯を対象にしていますが、お子さんを連れてきてくれた時に、子どもの様子を見る事もできますし、親御さんが何か困っていることがないか話を聞くきっかけにもなります。特に男性の方は目を伏せがちな印象があります。どんな事でも、話してくれると行政のサポートなど解決の糸口を一緒に見つけられることもあります。「今日一日、お腹いっぱいに過ごせたね」だけではなく、育児や子どもの進学のことなど他にもたくさん困りごとを抱えていると思うんです」

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食品を提供する役割だけでなく、

みんなの“場”として

この一年間活動をしてきたなかで印象的だったエピソードをお聞きすると、柿沢さんがこんなお話を聞かせてくれました。


柿沢「いつもパントリーを利用しているお父さんが、突然ピカピカのカレンダーをたくさん持ってきてくれました。聞けば、パントリーに集まる子どもたちに使ってもらいたいからと、お店の販促グッズをわけてもらったそうです。そのカレンダーには日本地図が書かれていて、「子どもの勉強になるでしょう」と。何よりうれしかったのは、「あ、これ持っていけば喜んでくれるんじゃないかな」と、運営する側と同じ目線で考えてくれたことです」

 

 

石渡「他にも、パントリーを利用する人がサイズアウトした子ども服を持ってきてくれたり、参加する人がそれぞれに「こんなのあるよ」「リユースできるよ」と、この活動を理解してくれて自分なりに参加してくれている。そういう気持ちがとてもうれしかったです。

他にも、もっとこうした方がいいよ、こんな風に運営してほしい、と活動に対して意見を言ってくれる方もいてパントリーに参加している意義を感じてくれているように思いました。」

お二人のエピソードをお聞きしていると、“みなパン”は「あげる人・もらう人」と立場がわかれるのではなく、互いに「ありがとう」と言い合える、まさに立ち上げ時から目指していた場所に一歩一歩、近づいているように思います。

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互いに「ありがとう」と言い合える関係性

この一年間活動をしてきたなかで印象的だったエピソードをお聞きすると、柿沢さんがこんなお話を聞かせてくれました。


柿沢「いつもパントリーを利用しているお父さんが、突然ピカピカのカレンダーをたくさん持ってきてくれました。聞けば、パントリーに集まる子どもたちに使ってもらいたいからと、お店の販促グッズをわけてもらったそうです。そのカレンダーには日本地図が書かれていて、「子どもの勉強になるでしょう」と。何よりうれしかったのは、「あ、これ持っていけば喜んでくれるんじゃないかな」と、運営する側と同じ目線で考えてくれたことです」

 

 

石渡「他にも、パントリーを利用する人がサイズアウトした子ども服を持ってきてくれたり、参加する人がそれぞれに「こんなのあるよ」「リユースできるよ」と、この活動を理解してくれて自分なりに参加してくれている。そういう気持ちがとてもうれしかったです。

他にも、もっとこうした方がいいよ、こんな風に運営してほしい、と活動に対して意見を言ってくれる方もいてパントリーに参加している意義を感じてくれているように思いました。」

お二人のエピソードをお聞きしていると、“みなパン”は「あげる人・もらう人」と立場がわかれるのではなく、互いに「ありがとう」と言い合える、まさに立ち上げ時から目指していた場所に一歩一歩、近づいているように思います。

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「やろう!やろう!」と声を掛け合って

   駆け抜けた一年

柿沢美貴さん(以下敬称略・写真右)

「”世の中にはいろんな食材があるんだな~”と純粋に感心します。それくらい、ありとあらゆる食材が

集まってくるんです。時には立派なお菓子箱を受け取ることもありました。それは企業さんが一生懸命

に企画した商品だったのに、コロナの影響で思うように売れなかった。行き場がなくなった食品もパン

トリーを活用することで困っているご家庭へ届ける事ができます。」

石渡幸子さん(以下敬称略・写真左)

「この活動に賛同してくれるスーパーやレストランの方から野菜などの生鮮食品も提供いただきます。

ロスにならないよう、パントリー開催前日や午前中など、時間をやりくりしてその都度、受け取りに

出かけるようにしています」

お話をお聞きしようとご連絡をしたのは年の瀬迫る12月某日。オンラインでご連絡するとそこはなんと柿沢さん

がハンドルを握る車の中でした。「ちょうど食材を受け取りに行っているところなんです!」と助手席の石渡さん。
週末に開催するパントリーのために食材を提供してくれるセカンドハーベストさんへ向かっている道中でした。

パントリー開催前にはいつもこうしてお二人で食材を集めているそうです。

港区内で毎月2回、フードパントリーを開催している『みなと繋がるフードパントリー』。21年1月のスタート以来、延べ約1400人以上(2021年12月現在)の方々に食品をはじめ、リユースの衣料品や使われずに余っていた文具などを提供しています。EARTH BANK GALLERYでも社内から集まった食料品や資材を提供させていただきました。

今回は『みなと繋がるフードパントリー』代表の柿沢美貴さんと石渡幸子さんに活動をはじめたきっかけや、この一年の活動について詳しくお話をうかがいました。

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STORY : 003
同じミッションに立ち向かう
“​仲間”が集う場所
“ みなと繋がるフードパントリー” インタビュー
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みなと繋がるフードパントリー  with  EARTH BANK GALLERY

All photographs are the copyright of individual photographers/ amana& EARTHBANKGALLERY   ©︎ 2022 amana inc.